カバ革について

カバ革について

Hippopotamus (カバ革)

 

 カバ革は、ワシントン条約付属書 II にリストアップされています。

以前ゾウ革の輸入が制限された際に見た目が似ていることから代用品として一時的に流通したことがありました。

強度もゾウ革と同様に耐久性に優れ、エキゾチックレザーの中でも強いという特徴があります。 輸出国の政府が発行する許可証が必要となっており 輸入が厳しく制限されているとても希少な革です。

流通量で言えば、ゾウ革よりも希少といえます。

 

カバ自体のイメージから、硬い革を想像しがちですが細かい繊維が密集した肌なので、滑らかな質感で、 独特の網目状のシボ模様が不規則に走り、ワイルドな表情を持っていて、 上品でありながらどっしりとした重厚感と迫力に満ちたとてもユニークな素材です。

また部位によっては生体時についた深い傷があるという特徴もあり、そのような荒々しく無骨で野性味溢れる表情も魅力の一部です。

普段はのんびりと温和な印象のあるカバですが、実際には体長4m、体重1.5tまで成長し大型のオスだと2tを超えることもあります。

それだけのサイズながら時速30kmを超える速度で走る程の機敏さを持ち、 身の危険を感じた際には非常に獰猛且つ好戦的な一面も見せることから、 ”動物界最強”とも言われる(諸説あり)最強生物の一種です。

防御力も抜群に高く、全身を厚さ5cmの皮膚の鎧に覆われていることで、相手の爪や牙をものともせずに向かって行きます。

そんな水辺の王者も近年は環境破壊による生息地の減少や、密猟者の手による乱獲などの影響により生息数を急激に減らしています。

 

革の流通量が極端につくないこともあり、年に数回少量生産することしかできない激レア商品です。

 

 

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